第6回 懇話会(2013.5.6)
「超身体(モーション コピー システム)の実現」
桂 誠一郎君(慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科卒 工学博士)をお招きし、「体の動き」や「触った感触」を記録して 何時でも何処でも再生できるようにする技術(モーション コピー システム)の開発とその活用についてお話して頂きました。
その効果は
- 達人のスキルを記録し 習字やものづくりの修得を容易にします。
- 毛皮などの感触を記録し テレビショッピングでの品定めを楽しくします。
- 孫による肩叩きの感触を記録し 離れて暮らす者との触合う効果を高めます。
- 山や川での体験を記録し 屋内でハイキングを楽しみます。
- 鏡下手術でカンシを介して臓器の状態(硬さなど)を記録し、手術の効果を高めます。
ほか医学部など他学部との協働、情報ネットワークとの連携を含め新しい世界の広がりが期待できます。
当日は試作システムを操作させて頂きました。各種機能のご紹介を頂きながら超身体技術の楽しさ、素晴しさ、そして次代に向けた夢を含め懇談させて頂きました。 - 参加者 20名(内中学生1名)
第5回 工場見学(2013.3.20)
「JAL機体整備工場の見学」
- JAL機体整備工場は羽田空港近く 最新技術を凝縮した巨大な機体はその迫力と共に新たな発見の世界に我々を誘ってくれた。
- 見学は見学者ホールから始まった。 ビデオや実際の航空機の部品などを使い、「飛行機は何故飛べるのか」といった説明から、機体に使う部材の最新技術などについて整備士、運航乗務員、客室乗務員の経験者から丁寧な説明を受けた。 また、子供達は乗務員の制服を着せてもらい楽しそうに写真に収まっていた。
- 引き続いて隣接する航空機整備の現場に導かれ格納庫のことや機体整備について説明を受けた。整備中の航空機を真近に見ると、その巨大さに圧倒されると共に機体の流れるような型の美しさに見惚れた。 また 格納庫前を轟音とともに離着陸する勇姿に皆レンズを向けていた。
- 参加者は43名(小中学生 8名)
第5回懇話会(2012.11.4)
「健康で楽しく生きる術について」
鎌倉三田会会員・菊地鐐二君(昭和20年 医学部卒)をお招きし、 医師として、そして人として、 ご自身の長い人生(90余才)経験を通じて得た健康で楽しく生きる術についてお話しをいただいた。
お話しは「体の不調時に患部が発信する諸情報」を基に医師として病気の程度をどの様に評価し、患者に伝えて来たか。患者はそれをどの様に受け止め対応すべきか、体の諸機関の特徴、発信する諸情報の特徴などに触れながら、ご自身の経験を含めて紹介された。(気にする程度、無視する効果)
なお 当初予定した検査機器の紹介は時間の関係で次回以降に譲ることとしました。
出席者 28名( 男性 20名 女性 8名) お話しの後のアンケート
「非常に参考になった」との回答の中で、更に知りたいこととして
- 体内の諸器官の相互協調に電気信号(イオンの流れ)などが使われていることに興味を持った。 諸器官の信号授受の仕組みとその振る舞いなどについて もう少し詳しく知りたい。
- 体に影響の少ない検査機器について開発動向など含め紹介してほしい。 などの意見が寄せられた。
上記については引き続き調査し、機会をみてご紹介したいと思います。
追記
なお 慶応・新川崎タウンキャンパスで開催されたオープンセミナー2012で 高齢者の健康維持には、地域コミュニティの大切さと、情報技術(ICT)を活用した遠隔医療(平時の健康診断とアドバイス)の支援効果について研究発表が行われていました。
第1回 研究会内部学習の紹介(2012.6.8)
- 近年の医療においてMR,CT,超音波など人体の現状を捉える技術は長足の進歩を見せております。
- この現実を捉え 健康診断等で得られる諸データの捉え方、考え方を中心に 菊地鐐二様(昭20医学部卒・医学博士)にお話しを伺った。
- ご自身の生活を反映した 各種診断データを参考に、体に起きている諸現象に対処する方法について、経験を含めて紹介された。 例えば複数の医師の考えを聞く、関連する書物を読む、時には数値に拘らず、気楽にするすることも対処としては大切である。
- 出席者からは多くの賛同のご意見が寄せられ、この分野に関する関心が高いことが感じられた。
- 今回の成果を基盤に「生体信号の分類、性質の相違、その異常によって発生する疾病」について菊地鐐二様を囲む懇話会を計画するとともに、併せて「生体の現状を現す各種計測システム」の技術開発等について学ぶ機会を作りたいと考える。