ロボット・ ものづくり研究会

第9回 真空技術を基盤に新たな時代を開拓する
(株)ULVAC・本社工場の見学

  • 実施 平成30年5月15日(火)
  • 真空技術で新らたな時代を紡ぐ企業。(株)ULBAC
  • 設立は1952年。
  • 本社工場はJR茅ケ崎駅よりバスで15分・町中の美しい工場。
  • 高性能機器の開発・生産に向け JIS規格・クリーンレベル1,000を保持し、社内の空気まで透明に感じた。 
  • 時代の最先端を切り開く背丈より大きな液晶ディスプレイ製造用スパッタリング装置の開発などで世界を席巻しているとのこと
  • 「真空」とは大気圧より低い気圧と定義しており、「真空」の特徴を捉え、目的・条件に適合する装置、機材を開発している。
  • 最後に見せて頂いた 真空(空気が殆ど無い状態)での物体の落下テスト・・・綿も木片も落下速度(時間)は同じだった。
  • 子供の頃に読んだガリレオの逸話を思い出しながら(株)ULVAC・本社工場を後にした。
    (注)スパッタリングとは真空中でターゲット物質を基版に成膜させる方法の1つである。
  • 参加者 16名

第12回 鎌倉三田会 ロボットものづくり研究会懇話会
(12月10日(日)開催)の 報告
神経機能の回復をうながすウェアラブル・ロボットの現在と未来

  • 脳の血管が詰まったり破けたりして脳のなかの細胞に栄養が行かなくなることで生じる 不可逆的な障害のことを脳卒中といいます。日本全国では毎年30万人が発症し、命を取り留めたとしても、重大な半身不随などの後遺症を起こします。 こうした理由から、脳卒中は要介護要因の第一位を占めています。
    残念ながら現在のところ、重度の麻痺について奨励される効果的な リハビリテーションはなく、麻痺した手足を上手に使う工夫を学んだり、 家屋を住みやすく改造したり、介護者の手を借りたりしながら、 日々の生活を再建していかなければならないのが実情です。
    こうした状況を打破するため、脳卒中後に残された神経回路を再び鍛え直し、 運動機能を再生する「神経機能再生医療」の研究が、わが慶應義塾大学の 理工学部と医学部の連携チームによっておこなわれています。
    脳には、たとえ大きく傷ついても残存神経を再構成して機能を復元する能力があります。 こうした「可塑性」という性質を効率良く誘導するために開発された ウェアラブル・ロボットが「Brain-Machine Interface (BMI)」です。 BMIは、ヘッドフォン構造をしたセンサから脳活動を非侵襲的に測定し、 脳内の残存神経細胞の活動強度を推定します。 その推定結果を基に、麻痺した手指に取り付けた電動式の外骨格ロボットが駆動するので、 たとえ手指が完全に麻痺していてもBMIを使えば運動訓練をおこなうことが可能です。 脳の活動を見ながらロボットが駆動するので、 機能回復に必要な脳活動が効率的に誘導されていきます。 今回の懇話会は理工学部の大学院で、この研究に第一線で携わっている若き研究者に研究の 現状と未来について話していただきました。

    講師 慶應義塾大学大学院
    理工学研究科基礎理工学専攻
    前期博士課程2年

    小林 稔季 君
  • 参加者  31名 

第8回 日産車体(株)本社・湘南工場を見学(2017.6.5)

  • 今回は小型商用車、ワンボックスカーなど「働く(はたらく)車」の組み立を、コンピューター制御による「多品種変量生産」で実現している日産車体(株)本社・湘南工場を見学した。
    生産ラインは、溶接、塗装など、ほとんどの工程をロボットによる自動生産としているが、内装など 艤(ぎ)装工程だけは作業員によって生産されている。 この作業員による作業においても、いろいろな車種が流れてくるため、その車種に取り付ける部品だけを箱に入れて供給するなど、作業員がミスをしないよう工夫されていた。
    当日はラインが止まるというハプニングがあったが、説明員の方々の適切な説明により、よくわかる見学会になりました。ただし本来は多くの車種がみられる完成車のプールがガランとしているのは残念でした。
    なお、この工場の見学会は小学生とその保護者を重点としており、一般の見学は行っていないとのことですが、今回は工場側のご理解を得て実施できた。
    成果が実物を通して紹介された。
  • 参加者  26名